12月7日(水)に九州FA技術セミナー第3回を開催いたしました。1)代表的な電力トラブルの紹介
・停電
・瞬時停電(瞬停)
・電圧低下
・瞬時電圧低下(瞬低)
・サージ、ノイズ
・高調波
・フリッカ
2)それぞれの電力トラブル事例の代表的な波形の紹介
3)瞬低により影響を受ける機器の例
グラフを用いて各機器の瞬低耐量を表示
(FA機器なら電磁開閉器や可変速モータ等が瞬低に弱い)
4)電力トラブル対策
・UPS(CVCFと呼ばれることもある)
・AVR(電圧低下に有効)
・瞬停対策電源(瞬停時間分だけバックアップする電源)
5)UPSの選択(給電方式と特徴)
・常時インバータ方式
信頼性は高いが、効率が悪く、価格が高い。
・常時商用方式
信頼性は低い。安価。
・パラレルプロセッシング(ラインインタラクティブ方式)
信頼性・価格ともに常時インバータ方式と常時商用方式の中間くらいの位置づけ。
YAMABISHIはパラレルセッシング方式タイプを現在開発中。
6)UPSの選定(用途)
・常時インバータ方式:公共施設等の重要設備(瞬停でも起きては困る設備)
・常時商用方式:SOHO等。
・パラレルプロセッシング方式:照明設備等(非常用照明は除く)
7)デモンストレーション(デモ機材:UPS、オシロスコープ、ボルトスライダー、ランプ)
・瞬停実験:商用電源からの入力電源をカット→UPSからの出力電源の波形変わらず。
・電圧低下実験:ボルトスライダーにて入力電圧を意図的に低下→約20%ほど低下したところで
UPSが停電とみなし内部バッテリーより出力するので波形変わらず。
※創ネットビルに供給されている電源も、実際に計測してオシロスコープで見てみると、
波形が若干歪んでいてきれいな正弦波ではなかった。
これはまだ良い部類で、工業団地等ではもっと歪んだ波形や、傷があるように見える波形が出る
場所もあるとのことだった。
今後、電力供給が不安定になる要素がある中で設備を守るために電源の重要さを学ぶことができました。