5月10日(金)に第18回九州FA技術セミナーを開催致しました。
テーマ「制御機器の入門講座」
講師:オムロン株式会社 販売統括事業部 九州支店 九州販売課 大島 正博 様
内容前半の部制御概論…制御とは?
各製品を分類すると「入力・制御・出力」のいずれかに当てはまる。
制御の種類としてはシーケンス制御、フィードバック制御の2種類
(今回のセミナーでは主にシーケンス制御について学ぶ。)
スイッチについて…スイッチの構造(NO,NC,COM端子及びモメンタリ、オルタネイト)
マイクロスイッチを使ったスイッチの実習。
コンベア上を流れるワークがマイクロスイッチに触れたら、コンベアが停止する。という
動きになるよう実際に配線。
シーケンス制御の回路図の各名称について後半の部リレーについて…リレーの構造(コイル部、接点部)についてコイル部に電流が流れることにより、コイル部が電磁石となる。結果、接点部側の鉄片が引き寄せられて、接点が切り替わる。
自己保持回路を実機を使用して、組み込んでみる。まずはリレーを介してスイッチを押すとランプが点灯するように配線。これだけだとスイッチを押した状態のときしかランプが点灯しない。スイッチから手を離してもランプが点灯したままの状態を保つために自己保持回路を配線。リレーの未使用の接点部を利用して追加で配線することで自己保持回路が完成し、ランプは点灯し続ける。最後にランプを消灯させるための回路を追加で配線させることで、回路は完成。
自己保持回路は制御の分野では基本中の基本の回路であることを説明。
感想今回はターゲットが新入社員や経験の浅い方中心ということで基礎的な部分の話(スイッチ、リレー、自己保持回路)が主だった。また、31名という多くの方に受講いただき関心の高さに驚かされたとともに、各お取引先の新人教育の場として価値ある情報を発信できたのではないかと思う。
アンケート結果を確認する限りでは、参加者のレベルにマッチした非常に有意義なセミナーをして頂けたのではないかと思う。説明の内容も分かりやすく、また実機を使って配線もしながらの講義だったので、話を聞くだけの講義よりもより格段に頭に入ってきやすかったと思う。
